これで失敗しない! 外壁塗装の色選びのポイントは?

これで失敗しない! 外壁塗装の色選びのポイントは?

外壁塗装は見た目を変えるためだけでなく、機能面においてもひび割れなどの補強や錆などを防ぐ大切な工事です。修繕工事として実施するケースが多いかと思いますが、そこで悩んでしまいがちなのが「色選び」です。今回は外壁塗装の色選びや耐用年数についてご紹介いたします。

外壁塗装とは

外壁塗装というのは、家の外側の壁に塗料の塗布を指します。非常に多くのカラーバリエーションがあるため、デザイン性を重視する意味合いが強い傾向にありますが、見た目だけでなく、雨風などから家を守り、汚れなどの付着を防ぐ非常に重要な要素でもあります。

新築の場合にも重要な項目として色や種類を選定することになりますが、築年数が進んでいる物件に対してもとても効果を発揮する工事となります。マンションや一軒家など、住み始めてから何十年も経っている場合に簡単に建て替えることはできませんが、外壁塗装であれば比較的安価に住人の方への影響を抑えて行えますので、修繕工事の一環として組み込まれることが多くあります。

外壁の塗装を新たに施工するだけで、防水効果の補強や建物の強度回復、汚れやくすみなどを上書きしてまっさらな美しさを取り戻すことができるなど、効果的でありながら見た目まで改善されます。

種類別の耐用年数

外壁塗装に使用される塗料ですが、いくつかの種類があり、それぞれ施工後の耐用年数に違いがあります。耐用年数が長ければ長いほど、次に外壁塗装するまでの間隔が空くためコスト的に優れているようにも思えますが、種類によって長所と短所や、日当たりなどの環境によっても向き不向きがあります。耐用年数自体もあくまでも目安となりますので、参考程度に頭に入れておくとよいのではないでしょうか。

アクリル系樹脂

アクリル系樹脂はアクリル酸を含んだ樹脂からなる塗料のことで、耐用年数の目安は約5〜8年です。耐候性や耐水性にとても優れており、光沢があるという特徴があります。

ウレタン系樹脂

ウレタン系樹脂はウレタン結合を有している樹脂のことで、耐用年数は約7〜10年となります。耐候性に長けており上塗りによく使用されているポリウレタンや、雨や酵素などを弾く塗膜性能や仕上がりの見た目が優れているアクリルウレタンなどの種類があります。

シリコン系樹脂

シリコン系樹脂の耐用年数は約10〜15年となっており、シリコーンシロキサン結合が結合の主骨格となっている塗料です。ほかの塗料に比べて耐熱性がずば抜けており、電気絶縁性や撥水性にも優れているという特徴があります。

ラジカル系樹脂

ラジカル系樹脂というのは、ラジカルの発生を極力抑えることで、塗装の表面をコーティングする塗膜の劣化を防ぐ特徴があり、耐用年数は約13〜16年となっています。ラジカルとは、塗料の顔料に対して水や紫外線などが触れることで発生する劣化因子で、塗装が劣化する原因となります。非常にコストパフォーマンスに優れています。

フッ素系樹脂

フッ素系樹脂ですが、フッ素元素を含んでいる塗料のことで、約15〜20年が耐用年数となっています。最大の特徴はほかの塗料に比べて非常に優れた耐候性です。紫外線によるダメージや気温の変化、酵素や雨水などによる劣化が起きにくくします。

色選びのポイント

外壁の機能面については塗料の種類によって決めますが、外観デザインは色によって決まります。外壁のデザインを左右しますので、好みの色にしても構いませんが、あまり派手な色や奇抜な色にしてしまうと、はじめはよくてもいつしか後悔してしまうことになりかねません。近年ではやはりブラウン系やクリーム系などの落ち着きのある色が人気ですが、色選びで失敗しないポイントを押さえることでデザインに幅を持たせることが可能です。色選びのポイントは以下の3つです。

色あせのしやすさの違い

色あせは紫外線などによる影響や、経年によって発生する色の変化です。色によって色あせが起きるスピードに違いがあり、原色に近い色ほど鮮明な分、色あせしやすく、クリーム系やグレー系のように落ち着きのある色のほうが色あせがしにくい傾向にあります。

汚れの目立ちやすさの違い

外壁は常に外気にさらされているため非常に汚れやすいものです。雨によって泥やほこりなどが付着しますし、道路に面している場合であれば排気ガスによる汚れがこびりついてしまいます。そうした汚れについても、塗料によって目立ちやすさが異なるのです。一般的に白や黒は汚れが目立ちやすく、グレー系やクリーム系は汚れが付着しても同化するため目立ちにくいとされています。

室内の温度への影響度の違い

断熱材などで対策をしていたとしても、外壁の色によって室内の温度にまで影響する場合があります。それは太陽光を吸収しやすいかどうかで決まることになり、白のように明度が高い色であれば光を反射するため室温への影響は低くなります。一方で黒のように明度が低い色ですと、光を吸収するため室内の温度に影響を及ぼす傾向にあるのです。

色選びの注意点

外壁は建て直しに比べて比較的安価に済みますが、そう簡単に何度も塗り直すのは現実的ではありません。安易に色や種類を決めてしまうとすぐに後悔することにもなりかねませんし、外壁塗装をした意味があまりないといった事態が起きてしまう恐れもあります。機能面とデザイン面について納得がいくまで検討した上で決めるようにしましょう。

まとめ

外壁塗装において大切な色選びですが、やはり汚れにくさや色あせにくさを重視するとなると、グレーやクリーム系がおすすめです。とはいえ原色系でもデメリットはあるものの、デザイン性が高いため、塗料の種類を厳選することで耐候性なども問題ありません。いずれにしても安易に決めることなくしっかりと考えた上で決めることが重要です。
「有限会社 小原建装」では豊富な経験を元に確かな技術で外壁塗装を行います。まずはお気軽にご相談ください。